『ファフロツキーズ!』 俺たちは不機嫌だった。野良犬のように腹を空かしていた。 ハンドルを握る友人はセブンスターをふかしながら、延々と続く一本道を時速八十キロで流している。ドライブの始めにたんまりガソリンを食わせた中古のスターレットのエンジ…
『起き抜けのガンナー』 一昨日までの私には思いも寄らないことだった。昨日仕事を馘(くび)になった。 習慣で起床時間の数分前には目覚めていた。いつものように静かに目覚まし時計のアラームを止める。 枕に頭を預けたまま、目を瞑ると昨日の情景がよみが…
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